LINK-16
友軍双撃の防止、確実な目標割り当てを可能にします
数百にも及ぶLink-16搭載プラットフォームからの情報を時分割多重処理にて共有。共有した情報により彼我の位置関係、識別情報の詳細を把握でき、友軍双撃の防止、確実な目標割り当てが可能になります。
「道路地図の時代からカーナビの時代」以上に匹敵する効果を得ることができます。
LINK-16で何ができるのか?
360度全周にわたるSAの獲得
Link-16は、リアルタイムで統合された状況認識を提供することによって、航空戦力と地上戦力との間の大きなギャップを埋め、全てのプラットフォームとノードに統合された空中/地上にわたる共通の運用ピクチャーを与えます。その結果、生死を分ける瞬間的な決心に決定的な影響をもたらします。
インターオペラビリティ―の確保
今日の戦場で最大の課題の1つは、統合運用環境において関連情報を共有することです。連合国のパートナーと直接通信できるLink-16対応のプラットフォームを構築することがその解決策となります。
実証された能力
Link-16は、1970年代に開発され、1980年代半ばから後半にかけて米国の軍隊で運用され始めました。Link-16対応プラットフォームの数は2017年までに12,000+に達すると予測されています。スモールフォームファクター無線機のような最近の技術革新は、ミッションを変化させ、攻撃機の運用において全く新しい概念を可能にし、戦闘空間におけるLink-16ユーザーの利益に絶大な貢献ができます。
友軍双撃の防止
軍隊の歴史においては何千もの友軍双撃が発生しており、その人命喪失は全体の2~20%に及んでいます。Link-16は地上と上空の敵と味方の情報にアクセスでき、確実で信頼できる目標情報を提供することで、友軍双撃を劇的に減少させることができます。
MIDS JTRS
米海軍はLink-16とJTRSの能力を兼ね備えた通信システムソリューションを要求します。
- MIDS参加国による研究の結果MIDS-LVTのフォーム・フィット、4チャンネル換装モデルを決定 (SWAP=same Size, Weight, & Power)
- Link-16固定チャンネル及びTACAN
- 2MHz~2GHzのトランシーバー×3
- 4つの独立したチャンネル用にプログラム可能なクリプト
- JTRS 8チャンネルの要求に合致するプロビジョニング
- Link-16の計画中の能力向上をベースラインに織り込み済み
- MIDS-LVT機能, + 周波数再マッピング(FR), スループット向上(ET), 及びクリプトの近代化(CM)対応
- JAN-TEへの拡張性、及び他のJTRS波形(3チャンネル)対応
- F/A-18が当初プラットフォーム
MIDS JTRSの拡張性
オープンシステム
- 規模的拡大に備えた方法で将来的要求を織り込む
- 周波数再マッピング(FR)
- スループット強化(ET)
- クリプト近代化(CM)対応
- ORD3.2.1に示されたネットワークウェイブフォームとJTRSレガシーシステムをサポートするため、チャンネル数を3つ追加
- 3つのプログラム可能なJTRSチャンネル=2-2000Mhz XCVRs(channels2-4)
- モジュラーシステムによって将来の追加要求や新たなネットワークに対応
- 他のアプリケーションに対応するため、プログラム可能なデバイスを多用。(GPP, DSP, FPGAなど)
クリプトシステム
- クリプト改修に対応、プログラム可能なFPGAによるクリプトシステム
- 新旧両クリプトに対応
- MSLS 対応、可変I/O、ルート変更・再送信用スイッチ(赤・黒)
- 既知のウェイブフォームに対応するスピードとスループット
Small Tactical Terminal(STT) 小型戦術ターミナル
柔軟性を活かし、戦術的に優位に
STTは小型戦闘機、ヘリ、車両などに搭載可能な、戦術面での優位性を求めるユーザのために開発された次世代Link-16 + VHF/UHF データ無線機です。
- 2チャンネル(パワーアンプ内蔵、独立チャンネル)
- 競合製品よりも小型/軽量/低消費電力
- MIDS LVTよりも安価
- MIDSやIDM/PRCの無線機やネットワークと完全に相互運用可能
- ソフトウェア無線なので波形を修正可能
STTは様々なミッションに柔軟に使用可能
- 地上、空中、衛星にまたがる種々のネットワークのゲートウェイが可能
- STTが有する2チャンネル機能を用いてゲートウェイが可能
- STTが使用できる主なWAVE FORM:Link 16, VMF, SATCOM, SRW*, ANW2*, Secure Voice
*SRW、ANW2には米国政府の承認が必要